青色信号

雑念

とっとこ直太朗

思うところが無いと書かないのでここを開くと調子のおかしな人みたいだ。主観の塊はコッテリと重たい。


今区役所にいる。ゲンナリしている。まわりを見渡せば高齢者しかいない。若者は働いているから当たり前なんだけど。じゃあって職場に行ったとしても、50代ばかりなんだけど。

私は世の中を知らなかったと本当に思う。緊急性のある医療の現場は2030代が多い。この世の中はどこでも、そのように若者がワチャワチャしていると思っていた。

考えてみれば夜間帯に働ける体力および都合のつく人とは2030代の子供のいない者か殆ど。条件的凝集。それだけだった。


運転免許証の旧姓併記には住民票が必要だそうだ。その住民票に旧姓併記をするには、戸籍謄本が必要。べつに旧姓なんて載っていなくてもいいじゃない。そうなんだけど。

去年、解約を忘れていた銀行口座を思い出した。その手続きに行ったとき、新姓への氏名変更をしていないから解約できないと言われた。

しかもその口座で引き落としを設定している交通系電子マネー(西日本ローカル)でも氏名変更の手続きと解約手続きをしておかないと、登録情報が永遠に宙ぶらりんになるとのこと。

爪の中に汚れが溜まっているみたいで嫌だからきちんと処理しておきたい。そういう仕組みで、手順を誤った私が悪いのだけど。あゞ不服。


最近の記録しておいたほうが良さそうな出来事。昨年から自分の専門分野の決定機関的なところで働いている。そこを年度末で辞めることにした。

大多数の人にはそんなところを辞めるなんて勿体無い、馬鹿だと言われるだろう。

今後のヨノナカことで、大きな方針を変える動きが起きている。医療従事者の端くれとして、ソッと国に中指を立てて終わることにする。同僚みんなの人柄は大好き。とても居心地が良い。それでもNoと思ったらNoを示さないといけない。その中指が突き刺さるのが例え糠であろうと。アラサーにもなるのにこの狂犬病はいつになったら治るのだろう。


4月から久々の長い休みにワクテカして、欲しかった本、洗い替えの綿の部屋着、スパイスの無い沈む系の香水を買った。休む気満点だったのに、2週間後に別の機関からのオファーがいつくか来た。1つは今より条件が良い。収入は上がるのに働く時間は週の半分以下。いっちょ天孫降臨してやろうかと思う。始祖る。みんなが良い医療を受けられるように場を耕す。もしかしたら長い道かもしれないし、途中で予算が降りなくなるかもしれない。甲斐性の無い私は子供を産むことよりも興味がある。自分はメランコリーだからパキパキしたキャリアの人なんて絶対無理だと思っていたのに。図らずもそんな流れになりそうだ。水瓶座が主役で大抜擢される年とはよく言ったものだ。


あまりにも待ち時間が長いので区役所の硬い椅子で好きな作家の本を広げた。ひとつひとつの言葉に大きく頷きながら進む。本を読むことは大事だ。人間を因数分解して飯を食べている私は、ときに数字だけで考える癖がある。だけど、自分自身の優先順位が高すぎると狭い価値観に閉じ込められてしまう。奇想天外に出逢い損ねてしまう。人の厄介さを愛おしく思うとき、人間してるなぁと思う。


自分自身の優先順位を強制的に下げるメジャーな方法は子供を産み育てることだ。母乳だって血液から作られる。価値転換のビッグバン。そりゃワンオペの幼な子の母親はインスタに愚痴るよなと思う。優しさとか思いやりのメカニズム以前に根本の構造的な部分が悪い。皆が子供を産むヨノナカになるのは難しいと感じる。嗜好品のようにセックスしても、子供は嗜好品ではない。この思考を独善的で幼かったと振り返る日が来たりするのだろうか。


新宿伊勢丹本店が切れると機嫌が悪くなるので補給しに行った。唯一可愛いと思ったシャツ。7万。私は肩幅が広い。痩せても背中がデカイ。おまけに乳もデカイ。セットインでアームが細いのが理想。こんなに良いシャツにはもう出会えない気がした。しかし布に7万を使う景気の良さは無い。みみっちくダイヤのルースを買った方が機嫌が良くなりそうだ。


職場の同じフロアで唯一の20代に声をかけた。こんな所で働いているのに、純朴そうな、体育会系の雰囲気の子だ。喋ってみないとワカラナイ。中身が気になる。LINEを聞きだしたので今度こっそりお茶に行く。