青色信号

雑念

うつろい

相変わらず地元に帰れない。飽き性な私は換気が大事。


部屋の香りについて

THREEユニセックスラインの店員さんと話していて香木の話題になった。パロサントを焚くよりも、アポテーケのお香よりも、銀座香十の高井十右衛門のお香が好き。ウード、パロサント、無花果を合わせたお香は2019年に発売された。天正年間京都生まれ、銀座育ち。老舗の研ぎ澄まされたセンス。ジュエモンはん、きっと今ごろ余裕たっぷりに笑っていることでしょう。


特に3種のアソートが季節の移り変わりに寄り添う組み合わせだ。一途もいいけど本音はちょこっとずつ味見したい。ちゅんとした乙女心を分かってる。アソートの中身は

No.1 沈香白檀、貝香、甘松

No.2 白檀、乳香、ホワイトムスク、セダー

No.3 沈香、パロサント、無花果

乙〜。今の時期は3。季節が深くなってきたら21を楽しむ。色気、余裕、包容力。そう、彼の名はジュエモンはん。




自分の香りについて

3年前に調香師さんに診断してもらった時、甘い香水はさらに重たくなる、卵型に香りが広がるタイプで広範囲には飛ばない体質と言われた。どうりで重いのをつけると酔う訳だ。その道のプロの造詣たるや素晴らしい。

この1年キリッとした香りのブームが続いている。夏頃AYANAさんが取り上げていたこともありジョーマローンのルバーブの香り求めてお店へ行った。結果、かなりのデジャヴ。私のニュートラルな香りはD.S.&DURGAI DON'T KNOW WHAT。これに似ている。ルバーブではないのに。アイドンのほうが炭酸っぽいキレが鋭くミドル以降に深みがあるのでジョーのはイマイチに感じてしまった。パルファムだから表現の幅が違うし仕方ないんだけども。


モノノベさんには性別とか年齢とか無いよね。「モノノベという生き物」と言われたことが2回ある。こんな珍奇なたとえ、頻度として多くないか?恐らく悪い意味でしょう。アイドンどん、フシギ系の香りなのにクセがなくて大好き。珍しい香りとかニッチ向けって体臭キツいっぽくなるし、万人受けのフローラルは素材がパッとしない私がつけるとモブになる。素肌系の香りは甘くなりすぎることが多い。この一見(一嗅?)何なのか不明な酸味を抑えた鋭さと苦みは私の甘い体質が活きる香りなんだな〜。「ナンジャソレ」私にぴったりのネーミングで笑える。ちなみにエルメスルバーブのやつは嗅いだことすらない。お尻が青いので。


夫に香水を選んでとリクエストされ、サンタマリアのフィエノをプレゼントした。彼は腐女子のために生まれたようなクリスタルミントプリンシパルなので重厚なお色気パフュームが似合わない。フィエノの青い芝のフレッシュな感じがばっちり似合う。我ながら良いチョイス。これで私がカケラも腐女子じゃないのだから面白い。育ちの罪。地元を言うとホリエモンの後輩?と聞かれる。面倒だからウンって言うけど本当は違う。商業誌づくりに携わっていた友人に散々誘われているので、扉が開く日も近いのかもしれない。


調香師といえば、ディプティックのKYOTOは薔薇にダウンパフュームのベジマットのような根菜感が加わっていて珍しい香りだった。華やかな薔薇なのに端っこに折り目がある感じ。座っている。雅。多分顔には似合うけどキャラに似合わないやつ。断念。ベジマットもお洒落な香りなんだけどこちらはフェミニンさが無さすぎて私の顔にマッチしないんだなー。むずい。


つべこべいいつつ結局香十。そういうオンナです。ジュエモンはん、香水も大変素敵に作っております。もちろんウッディな香りが大得意なんだけど、沈丁花の香りがマァ本当に可憐を突き詰めたような香りで。海外のフレグランスメーカーにはない繊細さと軽さ。動作が大きくない感じ。万人受けのフローラルは好まないけどこれだけは大好き。勝手な想像だけど、和の花の香りの再現って難しいのではないかと思う。後輩のアイナいわく金木犀を模した香りが流行っているらしいけど、嗅ぐと大体金木犀っぽいことはなく、オレンジ系の挫折した香りになっている。とのこと。言わんとしていることは分かる。ジュエモンの花は沈丁花のフレッシュさを上手く表現していると思う。季節外れなんだけど私の体質的に通年いける香り。トワレなので夕方付け直すと気分がクリアになって良い。好きそうな友達が思い当たるから誕生日プレゼントはジュエモンの香水にしようかな。


香りの持ちは置いといてお手頃系でいえばOSAJIの水仙の香りも共通概念としての青さをちゃんと出していて好き。祖母の家の庭に咲いていた水仙を思い出す。かの有名な?NARUTO水仙エピソードも好き。花の鮮度を通して関係性を察するという描写の仕方がたまらなく良い。