青色信号

雑念

話が通じる

 話が通じる。

体が重くて家事が進まない。明日可愛いあの子が遊びに来るから家をぴかぴかにしたかったのに。堪えられなくてヤマモトさんに電話した。お互い近況を話して、元職場の「1回見学しただけで1か月休職した管理職候補の話」や「想像力の無い妊婦の話」を聞いた。2年前、やばいとせせら笑っていた事象をはるかに超えてくる。やばいやつは簡単に消えるのだが、消えても消えてもさらにやばいやつが入ってくる。そんなおかしな人が集まるなんて最早この世の仕組みの穴というか、漏れというか。時空の歪みというか。千と千尋の世界のような、天気の子の世界のような、何か世界線とやらが違ってしまった場所としか思えない。お祓いなどしたほうが良いのではないだろうか。お給料は良かったけれど、あの時あの空間で感じた嫌悪感は耐えられるものではなかったので辞めて良かったとしか思えない。聞くところによると、IQが20以上離れていると会話ができないらしい。そんなこと言いたくないけど事実、会話ができなかった。

最近身の回りで子供を作る人が変な人ばかりで病む。親にも友達にも言えない本音を話した。私も腐っているが世の中は腐っている。私は子供が欲しくない。私ですら絶望した世界に生み落として良いのかという気持ちになる。ヤマモトさんに話したら落ち着いた。

私はヤマモトさんのマブであるブキさんとも顔見知りなので、辞めるタイミングは我ながら良かったものだと思う。彼女とは接点は少ないがまた会えるだろうと言ってくれていたそうで、友達が増えたようでなんだか嬉しい。お互いの想像が、理解ができるのだ。つまり、話が通じるのだ。

ちいさな私には重要だ。