青色信号

雑念

Over the sun

女に生まれた時点で苦しい。自分のやりたかった研究、そういった場はホモソ。それを選ぶと個人のブブンを犠牲にせねばならない。一度の人生をそこに使いたくない。エゴと合理主義がぴったり重なり、21歳の私は小さく生きる選択をした。イヨッアッパレである。

日頃友人のママ友関係の相談に対し、相容れぬ、吐き気がする。と思っていたため、なかなかポジティブにはなれていない。むかし職場のサヤコ先輩が自分の膨らんだ腹に対し、コイツさえいなければ……!という言葉を繰り返し吐いていた。もちろん先輩はキャリアを諦め、出産後は退職し別の場で非正規雇用となった。専門性も狭すぎると諸刃の剣だなぁと思っていたが、以前より世の中の解像度が上がった今、経産婦の多くが経験する出来事なのだとわかった。

私は東京に来た時点でキャリアのキの字もないので先輩程のショックではないが、共感する。思えば私は、当時の先輩と同じ歳になる。時は流れている。


サヤコ先輩とは姉妹みたいだと言われていた。確かに共通点が多い。タレ目でまったり喋るのに言語表現自体はきっぱりしている。完全なキャラ被りな上に夫同士の顔立ちもかなり似ていて、私の結婚式ではどよめきが起きた程だ。年数は離れていたし同じチームになったのは一度だけだったが、馬が合うというヤツで会話の機会は自然に多くなった。

とある日、会議室にふたりが残った。窓から差し込む西陽に目を細めながらブラインドを下げてまわった。「サッシの掃除が甘いの、気がしれないよね。陶子なら分かってくれるんだろうけど」「マジですね。どんな居住環境なんだか」「イトウくん2週間に一回しか掃除機かけないらしいよ。これがまた、あっけらかんと本人談なんだよぉ」「あー、それまたイトウさんらしい。なんてゆーか、芸術肌ですもんね」くだらない愚痴を言い、笑っていた。サヤコ先輩は部署では1番偏差値の高い大学の出身だった。もちろん学歴で決められるものではない、ないと強調したいのだが、頭の回転が半回転速い印象を受けるくらい優秀だった。搭載しているコアのレベルの違いを感じた。その上風通しの良い性格で誰にでも同じ態度なため人望も厚かった。

しかし、先輩の妊娠と同じタイミングで同期の男性のほうが重要な役に選ばれた。私はどちらとも同じチームになったことがあるが、正直、能力面では疑問が残る人選だった。男性で体調で穴を空けづらいから、権力のある人への胡麻すりが上手いからという理由以外思い浮かばなかった。もちろん、それも大事な能力なのだけど。

ブラインドの紐を引き込むサヤコ先輩の大きな瞳に夕日がぷるぷると滲んでいた。先輩はアラサーになってから目の乾燥が酷くなった、西陽の刺激が辛いと言っていた。きっと違う。でも、西陽のせいにしておいた。

Stay Gold

春はmiumiuのスタイリングをやろう。青いシャツにプリーツのミニ。もちろんポインテッドのパンプス。くびれをしっかり作らないと。そんなことを思っていた矢先、妊娠した。私の脳下垂体は働きが悪い。不妊体質は私の生活にぴったりで気に入っていた。垂れ目、口元のホクロ、厚い唇、胸、褒められることの多い部分に限って、自分では良いと思えなかった。身につける物のソリッド感に注意しないとすぐダサくなる。

セックスアピールが強い外見は生活上迷惑が多く、不妊体質や性欲の薄さとセットだからこそ私の中での均衡を保っていた。

『決め込んでいる訳ではないDINKS』という金魚掬いの最中の皮のような立場だった。2月中にミレーナを入れようと思っていたが近所の婦人科の評判がすこぶる悪く、そもそも欲求自体少ない者同士だしとボヤボヤしていたらいとも簡単に破れた。

埋められる余白を埋めなかったのだ。自己責任社会における本当の自己責任。私もとうとうマスの仲間入りである。いや、この時代のこの世代で結婚して子供を持つなんて最早マスではない気がする。

多忙で過ぎた誕生日。一向に待ち人の気配が無いまま冬が終わろうとしている。ねぇ、フィービー 今でもあのテーブル越しにアナタの姿を願わない日はない 心で名前を呼びかけたりする。

ねぇ、冨樫 休載の間に 宇宙兄弟はタイトル回収したし 金カムもクライマックスに向かってるよ ジャイロが見つかるのと ファイロが復帰するのと どちらがはやいかな。

生き物である以上絶対・不変というものは存在しない。幸せはいつも死角狙ってる。だから扁桃体に恐れを溜め込むのだ。

PATOUのトートをマザーズバッグにするのが最適解なのだろうか。アンリのプロダクトだとしてもキャンバス地は渋る。

貴金属にしたい欲求がムクムク膨らむ。金はカムイなのだろうか。教えてサトル。貴金属が欲しくなる時は大体疲れている時だ。この間だって中古のHERMESを優先した。果たして不変への要求自体、美しいものなのだろうか。古臭い考えなんて嫌い、退化なんてごめんなのに腐敗した資本主義の使い捨て文化にウンザリし、さらに古い時代の貴金属の価値に安心する。その癖丁寧な暮らしには思考を奪われている、アイデンティティがないと難癖をつけ、絶対中年になってもホッコリしてたまるかと思っている。通販で買った麻のスモックワンピースにアニエスベーのボタンカーデやUNIQLOの肌触りの悪いカシミヤを羽織りビルケンのサンダルを履く平らにならされたあの感じはやるせない。ムック本っぽいそれらのものを密かに地ならし系と呼んでいる。SDGsをやるなら祖母に倣ってヨーガンレールのバーゲンセールがいい。

全ての物質は恒久じゃない。私が体験した脳内の記憶だけは何とも比べられない。色褪せない。それらは貴金属とは比べられないすてきなもの。ワカッテイテモ変容への恐怖心は折り畳めない。

転機のときは決まって宇多田ヒカルを聴く。母の車の中ではよくヒカルの歌が流れていた。彼女は何を思って聴いていたのだろうか。大好きだから ずっと なんにも心配いらないわ。記憶をなぞる。1月に配信された新アルバムも最高だった。恐れが薄らぐ。私はもちろんヒカルのような才能は無いけれど、変容しながら素敵を更新し続ける人だっているのだ。小市民は元気を貰った。変化の可能性を信じられなくなったとき、脳は終わる。もともと真剣に調べてきたことじゃないか。プリンになったゴソッとした髪、マウンテンパーカー、裾からフリルがはみ出たスウェット、ドライフラワーのピアス、スキニーデニムにアディダス の白のスニーカー、子供乗せ自転車。そうなると思っていたけど、別にそうじゃない。そうなる必要がない。まず私が棄却したいことを棄却しなくては。ステレオタイプによるジャッジ。見た目しか知らない。所詮色んな人と交流した経験が無い。人に興味が無いのだ。それで自分以外が何かなんて分かる筈が無い。本で読んだ恋や愛だけでは分からないことがあるのと同じだ。オレはオレなんだし。音楽はいつもヨコヤマの味方だし。ね。

五黄の虎

動物園の檻の中でライオンがクッタリ寝ているのはよくある光景だと思う。しかしトラがクッタリしている様は見たことがない。トラは常に自分のテリトリーをグルグルと動きまわっている。獰猛な目つきには生命力が溢れていて大変美しい。祖父母の家の客間には大きな虎の絵が飾ってある。竹藪から出てくる虎の眼はやはりギラリと光っている。祖母の超大作だそうだ。


寅顔の女が好きだ。IVEのレイちゃんが私の中でそれに当てはまる。好みのど真ん中。貴重な人材はドンドン国外流出している。父なるつんくの陳腐に見えて恐ろしくトリッキーな音をバチッと体現してくれるスターはこの国には不在だ。切ない。それでも秘伝のタレを受け継いでくれる現役のパードレたちには感謝。多謝。渡韓した日本のアイドル達は軒並み半島の色に染まるがそんな通例をお構いなしにレイちゃんはジャパニーズロリータをカマしてくれている。あれは本人の意思なのか、スタイリストさんのお陰なのか。彼女のパートになると心の中でゴンフィンガーをアゲまくる。

薄い前髪はもうダサいし私もロリータの風味が欲しい。気分は春だし前髪をつくるか。ショートだからモサキノコになるか。そんなことを思っていたら年末エライザちゃんもイケてる重い前髪だったのでバッサリ切った。女って単純。何かの番組で歌っていたフミヤのカバー良かったなぁ。。

前髪を作ってみたら想像以上に電波な雰囲気になった。コンサバ服が軒並みトゥーマッチ。もういい、コンサバは2021年に置いてこよう。ポップアップでCFCLのバッグを買った。編み目が浮き立つ淡色。ホワイトらしいが白にサックスブルー2滴混ぜたような不思議な色だ。他人に言わせるとイエベ春らしいがやたらと青い服が似合う。無愛想で人間味が少ないからだろうか。BAUMモノグラムのスキンウェアの上にピタピタのミニワンピを重ねてポインテッドシューズを履いた。アタシは未来少女()である。

ほんいつ

セブンイレブンでアイスを買った。お会計を終えたあとにジョエルロブションとピエールエルメを間違っていたことに気づく。数年前、ロブションのアイスをストック買いし損ねて後悔した思い出がある。人生ではじめてコンビニアイスでハーゲンダッツを超えた。なのにストックしなかった。


有名パティスリーとのコラボ商品は苦手だ。安全を配慮した上で高級な質感を再現するための努力だと理解している。が、コラボ商品全般に付き纏う独特のネチッとした舌触りはどうしてもダメだ。ネチリとしたものに仕上げるくらいならうわがけなんてせずにシンプルでいいと思ってしまう。アイスクリームだと冷凍で管理できるのでそのようなことはない。キャラメルと洋梨のほうはそこそこ美味しかった。


仕事納めの前に東急の加工肉のお店でパテのセットを買った。私はワインに詳しい舌ではないので、ルナーリアの白で十分なのだが、大容量なので今の生活には合わない。安くて好みの味のワインに巡り合えないままクリスマスになった。結局明治屋でオススメのポップに飾られたハーフボトルをてきとうに購入し、わざと新橋で乗り換えてトリュフパンのお店でチーズクッキーのアソートを買った。年末はこれでやり過ごす。


最近、休みの日は思考の整理や読書に使おうと思うのに、ソワソワして出掛けずにはいられない。代官山の蔦屋に行き、せっかくの休日なのに仕事の本を買った。新宿医書センのほうが種類豊富だろうに。帰り道にコルドンブルーが閉校していたのを知った。デパ地下のデリには興味が無い私でもコルドンブルーのデリは好きだった。好きといいつつ行動していない。人生の時間は限られている。それでも悲しい。ワガママなやつだ。


ビュリーに行き、切れていたオイルを購入した。今回はヴァルパンソンの浴女に。ボトル香水は使い切る自信が無いけど好きな香りだったのでルーブルシリーズのオイルの発売はとても嬉しい。香水よりもすぐ香りが飛ぶので自分のご機嫌取りにはうってつけ。香水といえば、最近珍しく衝動買いした。個人で活動している調香師さんのもの。花でも植物でもなく、お酒の香り。ラムとコニャック。珍しく甘め。真冬に合う。


三越suniのグレーのベビーバロックのピアスを買って帰った。照りの良いあこや。スタッズみたいに光ってくれる。


日常的にテンションを上げてくれるピアスが欲しい。結局ティファニーのハードウェアかなと思っていたが、アイコニックすぎる品は自分の雰囲気に合わないとただの贋作に見えそうだ。素材のパワーが足りぬ。ヴィンテージ、といっても近年モデルのエルメスで気にいるものが見つかった。横幅の広い小さなフープ。長年憧れているブシュロンのキャトルに近いサイズ感。ブランドロゴもじっと見ないと分からないしとても気に入った。忙しさでネットショッピングが多かったが、店舗でしか出会えない素敵な物は想像以上に多いと感じる。

推しと...milkyway

事件が起きた。推しが三次元に現れた。

むかしから何事もドライなDD茶の間。ごくせん2期、花男、イケパラ、AKB全盛期は世代的にバッティングしているのに全てにおいてライトな気持ちしか向けられていなかった。

強いていうならしゅきぃ!となった男は夢幻伝説タカマガハラの隆臣くん(頚椎が)とお兄ちゃんに付き合ってワケワカランまま見てた初代平成ライダーオダギリジョー様(頚椎がいい)くらいでしょうか。鬼滅みてCLAYMOREじゃん!時空異邦人KYOKO暁のヨナをみてタカマガハラじゃん!って叫ぶ害悪です。

夢幻伝説タカマガハラは怪盗セイントテールに匹敵する良作なのでポイントが余っている友人に推しつけまくっている。5巻で完結なのですすめやすいのもある。立川恵先生は言葉の選び方が綺麗。先生の描くヒロインはポワッとしてるのに気概があって素敵。かわいらしいのに庇護系じゃない。民族感のあるコスチュームも良い。日本神話が題材なんて女児にはタマラン。ちなみに十二国記最遊記はギリギリ知らない。最近では金カムの杉本くんが好き(頚椎立派なのに乙女で最高)


沸けない性分が実はずっとコンプレックスだった。JK時代、私の趣味はヲタ(敬称)の人のファンサイトやblogを読むことだった。この世には森羅万象のヲタがおり、そのほとばしる愛の強さを文章の熱量から浴びる。カスタマイズされたfc2の向こうには私に足りないものが満ち満ちていた。遅ればせながら推し燃ゆを読み、活動意欲が湧いた。


人生に熱感が欲しくて、ここ2ヶ月周囲のヲタへ布教を依頼していた。ユマと年代のジャニーズのDVDを鑑賞した。そのグループにはメグが好きだった子がいた。夫と同世代の、ユマからすると十分オッサンであろうアイドルがキラキラしていた頃だ。2001年生まれでそこを選択領域にしているのか。自らが年齢1桁当時の推しの円盤を買い漁るユマの魂に胸を打たれた。アツい、アツいぜ。

ジャニーズは秘伝のタレを受け継ぐかのようなお決まりの型、伝統芸があるらしい。知らなかった。しかしながら最近の若手たちは小物が多いらしい。現役JDなのにはやくも懐古厨になってしまって困ると言っていた。若手に属するらしい人々が同い年でビビる。ジャニーズも高齢化している。知らない文化に触れるのは新鮮で面白かった。珍しい歌詞もあるもんで。メモメモ。そしてスグ引用。

四天王(マイコーQUEEN、ビヨ子、GAGAちゃん)を聞きながらベッドで泣いてたJC時代だったけど、KinKi曲の歌詞は好きだった。日本語の機微がゆらめいている。光一くんキャラと結婚しておきながら実は剛くん派です。剛くんの曲街しか知らんけど。大好き。定期的に聞きたくなる。オダギリ元帥がイニシエーションとなってしまったせいで骨格重視の趣味だけれど、世代を選べるならkinkiチェッカーズ、ひろみ郷などのヲタになってみたい。夢いっぱいになれそう。

職場のARMYのお姉さんからもDVDを借りた。非現実的な品質だった。彼らはもしかして銀河の守護者とかなのかな?ホーちゃんには今再燃しているらしい初代テニミュも借りた。原作は最初の方は知っている。品質云々を超える何かがあった。違う方向性で劇薬だった。

そんなことをしているとYouTubeAIは有能でガンガンにオススメを入れてくる。


ひとたび自分ごととして視点を変えれば画面の中の物が人間に変わる。その人間の造形の上に線が引かれる。最悪だった初恋の彼に似てるうなじ、プロポーズを受けられなかった彼と同じ不景気なつり目、休日にジュニア陸上のコーチをしていた彼の横顔と喉仏。思い出というには相応しくない、記憶ほど明瞭とは言い難い、しかし自分の中に確実にあるナニカたちのトレース。それらがツボ押しのように脳の奥深くの凝りをほぐす。


そしてついに出会ってしまった。私の個人的な嗜癖を詰め込んだような推し。

ツァ!!ーーー!脳汁が出る。


これか。みんなはこれが楽しいのか。やっと分かった気がする。

うまれてはじめて友人に推しについて語ってみた。「夫?」、「顔の濃さ以外夫みがある」との感想を貰った。言われてみれば。そもそも夫自体がナチュラルボーン2.5次元なので家族というよりも嗜好品めいた味わいがある。私が太ったことを気にしていると「陶子さん、キューピーちゃんだね」と言って微笑んでいる。光属性。発想がドリーミングすぎておかしい。それを平気で口に出すところがおかしい。いとしい。

夫は歌っても踊ってもくれないので本当に有難い。格好良い!とかキュン!とかは正直無い。ただただ深く有難い。感謝の正拳突き。推しは推せる時にナントヤラなのでせっせと映像に課金する。グッズは買わんけど。結局やっぱり茶の間だ。ヲタへの道は遥か遠い。

うつろい

相変わらず地元に帰れない。飽き性な私は換気が大事。


部屋の香りについて

THREEユニセックスラインの店員さんと話していて香木の話題になった。パロサントを焚くよりも、アポテーケのお香よりも、銀座香十の高井十右衛門のお香が好き。ウード、パロサント、無花果を合わせたお香は2019年に発売された。天正年間京都生まれ、銀座育ち。老舗の研ぎ澄まされたセンス。ジュエモンはん、きっと今ごろ余裕たっぷりに笑っていることでしょう。


特に3種のアソートが季節の移り変わりに寄り添う組み合わせだ。一途もいいけど本音はちょこっとずつ味見したい。ちゅんとした乙女心を分かってる。アソートの中身は

No.1 沈香白檀、貝香、甘松

No.2 白檀、乳香、ホワイトムスク、セダー

No.3 沈香、パロサント、無花果

乙〜。今の時期は3。季節が深くなってきたら21を楽しむ。色気、余裕、包容力。そう、彼の名はジュエモンはん。




自分の香りについて

3年前に調香師さんに診断してもらった時、甘い香水はさらに重たくなる、卵型に香りが広がるタイプで広範囲には飛ばない体質と言われた。どうりで重いのをつけると酔う訳だ。その道のプロの造詣たるや素晴らしい。

この1年キリッとした香りのブームが続いている。夏頃AYANAさんが取り上げていたこともありジョーマローンのルバーブの香り求めてお店へ行った。結果、かなりのデジャヴ。私のニュートラルな香りはD.S.&DURGAI DON'T KNOW WHAT。これに似ている。ルバーブではないのに。アイドンのほうが炭酸っぽいキレが鋭くミドル以降に深みがあるのでジョーのはイマイチに感じてしまった。パルファムだから表現の幅が違うし仕方ないんだけども。


モノノベさんには性別とか年齢とか無いよね。「モノノベという生き物」と言われたことが2回ある。こんな珍奇なたとえ、頻度として多くないか?恐らく悪い意味でしょう。アイドンどん、フシギ系の香りなのにクセがなくて大好き。珍しい香りとかニッチ向けって体臭キツいっぽくなるし、万人受けのフローラルは素材がパッとしない私がつけるとモブになる。素肌系の香りは甘くなりすぎることが多い。この一見(一嗅?)何なのか不明な酸味を抑えた鋭さと苦みは私の甘い体質が活きる香りなんだな〜。「ナンジャソレ」私にぴったりのネーミングで笑える。ちなみにエルメスルバーブのやつは嗅いだことすらない。お尻が青いので。


夫に香水を選んでとリクエストされ、サンタマリアのフィエノをプレゼントした。彼は腐女子のために生まれたようなクリスタルミントプリンシパルなので重厚なお色気パフュームが似合わない。フィエノの青い芝のフレッシュな感じがばっちり似合う。我ながら良いチョイス。これで私がカケラも腐女子じゃないのだから面白い。育ちの罪。地元を言うとホリエモンの後輩?と聞かれる。面倒だからウンって言うけど本当は違う。商業誌づくりに携わっていた友人に散々誘われているので、扉が開く日も近いのかもしれない。


調香師といえば、ディプティックのKYOTOは薔薇にダウンパフュームのベジマットのような根菜感が加わっていて珍しい香りだった。華やかな薔薇なのに端っこに折り目がある感じ。座っている。雅。多分顔には似合うけどキャラに似合わないやつ。断念。ベジマットもお洒落な香りなんだけどこちらはフェミニンさが無さすぎて私の顔にマッチしないんだなー。むずい。


つべこべいいつつ結局香十。そういうオンナです。ジュエモンはん、香水も大変素敵に作っております。もちろんウッディな香りが大得意なんだけど、沈丁花の香りがマァ本当に可憐を突き詰めたような香りで。海外のフレグランスメーカーにはない繊細さと軽さ。動作が大きくない感じ。万人受けのフローラルは好まないけどこれだけは大好き。勝手な想像だけど、和の花の香りの再現って難しいのではないかと思う。後輩のアイナいわく金木犀を模した香りが流行っているらしいけど、嗅ぐと大体金木犀っぽいことはなく、オレンジ系の挫折した香りになっている。とのこと。言わんとしていることは分かる。ジュエモンの花は沈丁花のフレッシュさを上手く表現していると思う。季節外れなんだけど私の体質的に通年いける香り。トワレなので夕方付け直すと気分がクリアになって良い。好きそうな友達が思い当たるから誕生日プレゼントはジュエモンの香水にしようかな。


香りの持ちは置いといてお手頃系でいえばOSAJIの水仙の香りも共通概念としての青さをちゃんと出していて好き。祖母の家の庭に咲いていた水仙を思い出す。かの有名な?NARUTO水仙エピソードも好き。花の鮮度を通して関係性を察するという描写の仕方がたまらなく良い。

耳なしメアリー

私は人に相談ごとをしないな、とふと気づく。変態だからかな。最近友達の悩みを聞くのに疲れてしまいがち。


最近の仕事について。今までと対象者が違う依頼があった。ド緊張していたけどうまく行った。良い経験になったなぁと呟く。しかし私は経験という言葉が苦手。自分の言葉選びにモヤモヤしながら道を歩いた。何かした気になって感覚が鈍ると溺れる。鮮度って大切。今思えば不自由なときが一番辛かったな。煮詰まる感覚がする。


研修の帰り、変な時間にお昼ご飯を済ませたのでマンマーノでこくわのデニッシュを食べた。こくわ、今、旬。キウイの親類みたいな見た目も可愛い。

こぐまについて。阿蘇カドリー・ドミニオンには行ったことがない。パン君への調教は虐待らしい。命が息づく唯一の星なのに。モンスターファーム好きだったなぁ。モッチーが好き。スエゾーも好き。ガリも好き。あとモノリスね。

春に誕生したツキノワグマの赤ちゃんが可愛くて良く動画を見ている。この子は口元の曲線と白い毛の具合で口角がキュッと上がっているように見える。ラブリーなお顔立ち。

ぱんだにも赤ちゃんが産まれた。なぜかぱんだの新生児が大好きだ。あのぷよんとした見た目とけたたましい鳴き声のUMA感が可愛い。宇宙を感じる。


お化粧でアイメイクにハイライトカラーを使わないのがトレンドみたい。新生カネボウを見てふむー!となった。おそい。早速手持ちのルナソルのオレンジで実行。顔にアンニュイさが無いからなのか?謎に似合わなくて、化粧下手な中高生みたいになる。季節外れな深刻さが出る。完全に秋の顔だ。わたしは目と眉が近い。二重幅が狭くタレ目なのに反して目力が強いと言われるし、特段睫毛が長いわけではないのに長いと言われる。ただの錯視です。横から見た時、眼球の丸みが出っ張っているか、少し奥にあるかはメイクをする上で結構大事だなと気づいた。私はクドくなりやすい。学び。

目頭を白っぽくしてキャットラインを引くほうが合う。プレイフルな色も流行っているみたいだけど、新規購入は全く無い。セルヴォークのイエローとグレー、クレドのクアドリから緑や青を拾って使ってそれで満足している。かんけーないけどスキントーンのカラーはクアドリの309に限る。世間的にオレンジでやったほうがワカッタさんなのだろうけど、もう3年くらい春夏秋冬テラコッタさんでお腹いっぱい。目元やチークをフレッシュな色にしたときはセルヴォークのグロス01番を使っている。屍色を使ってしっかりコントラストを出す。



日々の武装について。


似たような靴を2つ買った。


フラットシューズ@CELFORD

黒のメッシュにトゥがベージュの切り替え。

履き口のVカットの形が可愛い。私のセンスだと真夏に黒ずくめは難易度が高すぎるのでやらないようにしている。とは言ってもやっぱり黒って便利。こちらの靴はチュール素材で透けているから丁度よい。靴ずれもしない。通気が良いから心地良い。てきとーに買った割にとても気に入ってしまい、もっと大事に履けばよかったと後悔もしている。セルフォード、たまに可愛い靴出すよね。


サンダル@ペリーコサニー

黒のメッシュのサンダル。買い物中、コードのサンダルを色々と試してみるも撃沈。私の足の短さでは服の生地やアクセの重み感とのバランスが取りづらかった。縁取りが綺麗な筒状になっていて、薄い肌でも靴擦れしない。


ミニショルダー@CHRISTIAN VILLA

その日人類は思い出した。ピンクゴールドの存在を。

私の当たらない勘では復権の予感。カジュアルすぎるᎢシャツとか何かと露出の多いキャミやブラトップの時にピンクゴールドの小物を投入する。ゴールドやシルバーより上品に仕上がる。

春先に、アクセとしてちみっとしたバッグ付けるの可愛いよなービーズのポシェット可愛いよなーと思っていたけど似合わなかった。

CITYSHOPで一度見かけて欲を押し込めて、新丸ビルをうろうろしてたらスピックアンドスパン?フレームワーク?そのへんで見かけて堕ちた。肩に掛けてみたらポップで可愛かった。ピアスを華奢なのにするとヲタ感出るからエルメスのシッカリしたやつを投入する。もしくは大きめフープ。エルメス、売るの勿体ぶってたら使えるようになった。


サブバッグ@brigittetanaka

エコバッグに興味無い人間なもんでスルーしてんだけど、結局思い出して買っちゃった。話題になってから1年くらい?おそい自覚はある。ワイン用のやつとチーズのやつ。送料キャンペーンをやっていて公式から買った。


ピアスホールを増やした。

ファーストピアスは夜寝る時シクシクするほど痛かったのに、今回は痛くなくてびっくり。年齢のせい??レインブーツの靴ずれのほうがうんと痛いんですけど。


ピアス@les bonbon

MARIA BLACKの提案しているお耳が可愛い。ミニマルなメレダイヤのピアスを軟骨とか色んな穴に飾る方法。

カモメの形もブドウの形もドイツ留の揺れるモチーフも幾何学模様のやつもむちゃくちゃ可愛い。このサイズのダイヤは立て爪にしないほうがつるんとしてサイズ感と合う。一粒ならすぐ見つかるんだけど、プチプチとした複数のダイヤでドイツ留のピアスってなかなか無い。結局MARIAさまは毎回可愛くてにくい。エストネーションには各種一点ずつしか置いてないらしく衝動買いしかけた。我慢した。ほんとえらかったと思う。

早速似たようなものが無いかリサーチ。les bonbonで見つかった。つけっぱネックレスはここのチェーンにしてるんだけど、メレダイヤのアクセを限定で出していたらしい。知らなかった。ドイツ留でツインモチーフ。下の方だけチロチロ揺れる。存在感がほぼ無く、質感だけ足すような感じ。重ね付け前提なので充分可愛い。ひとクセ欲しいときは家のhirotakaと組み合わせることにした。西洋風を吹かせたい時はetebijouのミニマルなシリーズから幾何学モチーフを買い足そうと思っている。あー満足。


イヤカフ@SYKIA

ぷちぷちしてる。かわいこちゃんが付けたらパンクにも見えそうだけど、私がつけると全くハードに見えない。耳薄い人間でもしっかりホールドしてくれる。昔遊んだ公園の遊具みたいで可愛い。飽きたらユマ行きがほぼ確定している。


PALAの新作が可愛すぎて辛い。

全部欲しい。


スキントーンのネイル@uka

ナチュラルすぎて持ちが悪そうとか勝手な想像をしていた。本当に反省している。こんなに良いんですねぇ。ハンサムな爪にしたい気分でベースコートシリーズの5/0を購入。ぱっと見はありがちなくすみベージュのようだけど、ベタ塗りのコンサバネイルとは別物。赤みのなさと透け感がハンサムかつエフォートレス。「肌の色」というより、「皮膚の色」って感じ。装飾用の義手のようなエロスがある。休みの日はときどきネイビーを細フレンチにしている。屍リップといい、引き続き無機質な色がブーム。


ネイルのパーツ@楽天

小さい石とマットなブリオンと黒のフレークを買った。黒のフレークはシャーベットカラーに混ぜてTHREEの昔の限定のやつ(絶対伝わらない)みたいにしている。ネオンカラーのブリオンはビーズのアクセをつける日にちらしている。


ナイトドレス@I Feel Love

シルクのナイトドレス。パープルとイエローのカラーにした。高貴。部屋のインテリアも葡萄色と芥子色。この組み合わせが好きなんだろうね。雅だものー。可愛すぎる。


ニット@CFCL

着てみたら良すぎた。それしか言えない。



他はisseyのスキンウェアとレジーナピョウのミニスカートばかりはいている。あとシーバイクロエのミニワンピ。フィリップリムのサンダル。フィリップリムのサンダルかわいーんだよ。MARNIよか好き。


清色まじハマり人間だから今のトレンドができるだけ続いて欲しいと思う。切実に。ダスティカラーのこの3年くらいホント辛かった。


まだ半年も先なのに誕生日に欲しいものについて考えている。革の鞄がいいなぁ。。